Isa@Diary

ソフトウェア開発やってます。プログラミングとか、US生活とかについて書きます。

日本から米国への送金方法

2021年2-4月頃の情報です。

以前のエントリで通貨交換にはソニー銀行のVISA debitが良いという結論を書いたし、実際便利ではあるものの、 やはりそれだけでは投資ができないとか、USのクレジットカードによる決済に比べて還元率が低いなどの理由で送金をしたのでそのメモ。 結論としては基本的にはRevolutを使えばよくて、手続きが少なくて済む方が良いならWiseを選ぶのがよさそう。

銀行送金

RevolutやWiseは小分けにしないと送れないのと、何かあったときの対応に若干不安があったので銀行で送金できるならそれでも良いか、と思い試してみたものの そもそも送金を断られてしまい送ることができなかった。試したのはソニー銀行

手数料はスプレッドが片道0.07円か0.1円(Club Sのステージによる)と、取引の手数料が恐らく3000円*2かかる*1 送金にはまず事前に送金先の口座の情報や送金額、送金目的を登録して承認される必要があり、これが通らなかった。(とりあえず渡航後の一番大きな買い物であるであろう車の購入資金を送金しようとした。何かしらの用途が事前登録時に必要) 今回の場合は自身は渡航前で日本にいるものの現地の口座は持っており、SSNやITINは持っていないという状況。 手続きのタイムラインは以下の通り

  • 1/31 : 仕向け外貨送金の事前登録をオンラインでする。同時に居住地国に関する異動届出書*2郵送する。
  • 2/1 : 一度目の審査落ちメール。その日のうちに再問合せして異動届出書が到着していないためとの連絡をもらう。
  • 2/2 : 移動届出書が受理されたとのメールを受信、事前登録の再申し込みをする。
  • 2/8 : 以下の追加資料の提出依頼が送られてくる。資料のめんどくささにやる気を失いつつもなんとか揃える。送金目的の確認資料や実在性の確認については車を買う目的についてはMSRPが書かれたもの、実在性については銀行開設のお知らせを添付した。
    1. 送金目的の確認資料(請求書等)
    2. 送金先の実在性が確認できる資料
    3. 勤務先の確認できる源泉徴収票または確定申告書
    4. 収入が確認できる給与・年金など金融機関の預金通帳の写しやステートメント(6ヶ月分)
    5. 送金原資となる金融機関の預金通帳の写しやステートメント(6ヶ月分)
  • 2/14 : 二度目の審査落ちメール

不正な審査を避けるため、審査基準は開示しておりません。また、結果に関するご照会についても回答することはできません。

だそうですよ。これでもうこのルートは諦めた。

Wise(旧Transferwise)

Wiseは着金側の銀行でどれだけ手数料が掛かるかを確かめるために10,000円だけ送金してみた。 結果としては受け取り側では手数料はかからず、送金手数料194円を引いた分をUSDに換算した93.40USD着金していた。

100万円送ると6,000円以上手数料が掛かる計算になる。https://wise.com/ で事前にすべて手数料が解るので透明性という点では一番だと思う。

Revolut

RevolutはUS向けは額によってSWIFT送金だったり国内送金(ACH)だったりで着金側の手数料が事前にはわからないのに加えてPremium($9.99か980円/month)にならないと75万円以上の通貨交換にスプレッド(0.5%)が乗る。 Premiumは10か月以内にdowngradeする場合解約料($19.98 or 2000円)が掛かるので、1か月だけの場合実質3000円ぐらいのコストがかかる。その代わり、送金時の手数料はかからない*3 着金時の手数料は一定額(Redditに$6000ぐらいと書かれている)以上はwire扱いになって手数料が掛かるらしい。 今回は$6400送った場合は手数料が掛からず、$7000送った場合は$5の手数料が掛かった。ここの額は銀行ごとに異なる(はず)

手数料

Wise : 100万円ごとに6392円
Revolut : 3000円(Premium会費) + $5(受け取り側のwire手数料、小分けにすれば掛からないかも)

まとめ

銀行は余程銀行でないといけない事情がない限り使いたくない。(というか自分の資産を移動させないし理由も教えないというのは如何なものか…もちろん何か規制があってのことなのだろうが)

RevolutはRevolutから出金手続きをした以降は完了しても特に連絡は来ないのでこちらがpollingする必要がある。サポートは比較的つながりやすい(日本語サポートは営業時間の制限あり)ので基本的にはRevolutを使えばいいのではないだろうか。 Wiseの方が手続きの進捗が見やすい、最終的な手数料が送金前に解るので安心感はある(サポートに問い合わせる必要はなかった)ものの、手数料が高い。 どちらの場合にもサービスへの入金は銀行振り込みで、1回100万円まで(Revolutは送金も1回100万円ぐらいまで)

*1:https://moneykit.net/visitor/fee/fee02.html

*2:https://o2o.moneykit.net/o2o/pdf/others/soukin_idou.pdf?noCache=2019052910

*3:https://www.revolut.com/ja-JP/help/making-payments/sending-money-to-a-bank-account/will-i-be-charged-for-transferring-moneyにはRevolutのUSDアカウントからUSの銀行に送金時のことは詳しくは書いていないが、今回はRevolut側では手数料はかからなかった。